木火土金水(もっかどごんすい) 

何となく明日はよき事あるごとく・・・ by 悠々健々

絶えざる街の喧噪

部屋は暗い、どちらも話さない、部屋は絶えざる街の喧噪に取りかこまれて、まるで街のなかに、市街電車のなかに乗り込んでいるようだ。
≪愛人/ラマン≫

貧しいフランス人の少女と裕福な華僑の青年との悲恋を描いた≪愛人/ラマン≫は、仏領インドシナを舞台にしたマルグリット・デュラスの自伝的小説で、1992年に映画化され、その密会シーンはこの街のチョロンで撮影された。 

≪愛人/ラマン≫に描かれたシーンを求めて・・・ ではなく、とてもヒマなので、ひさしぶりにチョロンを歩いてみた。 “大きな市場”を意味するチョロンは、騒がしいばかりのこの街にあっても、さらに騒々しく、喧騒そのものと言えてしまうこの街のチャイナタウン、だったはず・・・ 

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そのチョロンの中心となるのがこのビンタイ市場。 あいもかわらずごちゃごちゃとはしているが、なんだかすっきりとしてしまったような感もする。 市場の周りには小奇麗なマンションも建ち、記憶にあるイメージとどことなく異なる。 まぁ、チョロンに来たのは久しぶりだし・・・  

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このチョロンはチャイナタウンではあるけれど、仏領インドシナ時代のコロニアルな建造物が数多く残り、こんな妙ちくりんな風情をも醸し出している。 このサータイ市場はかつてのフランス人街だったとかで、≪愛人/ラマン≫もこの一角を借り切って撮影がおこなわれた、らしい。 
    
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でも、チョロンはやっぱりチャイナタウンらしく、何処も彼処も、漢方の香りが・・・ バイクの排気ガスとブレンドされて立ち込めている。 健康に良いのか悪いのか? もちろん、悪いに決まっている。

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そして、チョロンはチャイナタウンなのだから・・・ せっかくだからと華人寺詣り。 じつは、じっくりとチョロンを歩いたのは、南の街で暮らし始めてから初!のことで、考えていたよりもずっと多くの華人寺があることを、いまさらながら・・・ きょう、初めて知りました。 ここは、1760年に建立された天后宮(ティエンハウ廟)、うずまき線香のお寺としても有名な観光のお客様必見!の華人寺です。 

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そんなチョロンでの締め括りは、やっぱり中華!ってことで「山東菜館」へ。 ここの餃子は、見た目は小さく、不細工ではあるけれど・・・ 美味しい。 いつ食べても美味しい。 水餃子も人気のようだが、わたしたちは絶対に「焼き」派。 カリカリに焼けたちょい厚の皮の中にはジューシーな具がたっぷりと入っていて、特性のタレにつけて食べる! ほんとうに美味しぃい!です。 でも、昔は1個800ドンだったよなぁ? いまは1個2500ドン(約15円)かぁ。 時の移ろいを感じたチョロンでの一日でした。

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